おいらの読書日記

読んだ本の感想文とか色々!

#2 【スタンフォードのストレスを力に変える教科書】ケリー・マクゴニガル

こんにちは!
投稿遅くなりました、ごめんなさい。
読書は習慣なので毎日してるんですが、僕の読書方法がちょっと変なのと相まって一冊読了するまでに日数がかかってしまうんですよね。速読法でも勉強しようかなあ…(笑)

今回紹介するのは「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」という本。著者はケリー・マクゴニガル、訳者神崎朗子。
大和書房出版 1600円(税抜き)です。


まず著者のケリー・マクゴニガルの経歴紹介から。
ボストン大学で心理学とマスコミュニケーションを学び、スタンフォード大学で博士号(健康心理学)を取得。
スタンフォード大学の心理学者。
心理学、神経科学、医学の最新の知見を用いて、人々の健康や幸福、成功、人間関係の向上に役立つ実践的な戦略を提供する「サイエンス・ヘルプ」のリーダーとして、世界的に注目を集める。
メディアでも広く取り上げられ、「フォーブス」の「人々を最もインスパイアする女性20人」に選ばれている。
大学での講義のほか、活発な講演活動のかたわら、心身相関を重視する立場から、グループフィットネス、ヨガの指導も行っている。


僕はメンタリストのDaigoさんの動画の有料会員になっておりまして、そこで心理学を勉強しているんですけど、スタンフォード大学って結構色んな研究事例の紹介で出てくるんですよね。
マクゴニガル先生のこともDaigoさんの放送で知りました。


さてこの本の大まかな内容ですが、
帯の文章を引用すると、
私たちは生活している中で切っても切り離せない「ストレス」を悪いものだと思っているけど、実はその思い込みこそが有害なのでは?
「ストレス」に良い面もあることを最新の科学的実験と実際のストーリーをもとに解き明かし、ストレスを原動力にする方法を解き明かしていく。

みたいな内容になってます。

この本の構成は大まかに
第一章「ストレスを見直す」心理学、神経科学、医学の知見をふまえ、ストレスの心身にもたらす意外な効用とは?
第二章「ストレスを力に変える」具体的なストレスに強くなる方法は?

の二部構成になっております。そして第二章には随所にストレスを力に変えるエクササイズという名の個人ワークをするページが設けられております。
このワークを実際にやるかやらないかってとても大事なポイントになってると思います、正直、個人ワークで実践のアウトプットをしないのならこの本を買う必要ってそんなにない気もします。

読了するまでに、どのくらいかかったかな、ワークをせずに普通に読むだけなら2時間前後で読み切れると思います。


まずこの本の良いと思った所は、
普通の自己啓発本と違ってエビデンスがちゃんとしてる所ですね。まあ僕ほとんど自己啓発本読まないんですけど(笑)
心理学の本って意外と事実無根の著者の体験談とか主観だけで語られてる本が多いんですよ。でもこの本は科学的な裏付けがある主張がなされております。
僕は心理学の本を選ぶときはこうしたエビデンスの価値があるかどうかを結構重視しているので、この点はかなり良いなと思いました。


あとはストレスに対する印象はかなり変わります。まさかストレスに良い面があって、自己成長させてくれる作用もあるなんて思ってもみなかったですね。
そしてただストレスは良いものですよの押し売りをするだけではなく、この本ではストレスの悪い面に対してもきちんと根拠を持って言及してあります。
それを踏まえたうえで、ストレスに向き合う考え方や正しい向き合い方を学べたのはとても良かったなと思いました。


所々にある個人ワーク、これは必ずやった方が良いです。心理学に限らずですが、僕は本で知識を身に付けたものをアウトプットすることで読書の効用を高めることができると思っているので、本を読みながらアウトプットできるのはこの本の良いところかなと思いました。


逆にこの本の弱みとしては、
当たり前なのですが、自分の意思でストレスを力に変える方法を身に付けたい思って読み始めないと、全く意味や効果が無いところですね。とくに心理学はマインドセットや思い込みの力ありきで作用する学問だと思っているので、
終始この本に対して関心や興味を抱けないのであれば、なんの価値も無い本になってしまうと思います。

あとは、少々繰り返しが多いかなと感じました。
エビデンスの根拠はしっかりしている反面、同じような実例のエピソードや実験の研究成果がどうしても多くなってしまいます。
ここに関しては読み手の受け取り方にもよるとは思うのですが、人によっては内容がページに比べて薄いと思ってしまう方もいるのではないかなと思いました。

僕は前述した通り、エビデンスの価値を割と重視しているのでそんなに気にはならなかったです。



最後に、この本は決してストレスを無くす方法が書いてあったり、苦しみ自体が良いことだと言っているのではありません。
苦しみが感じなくなる方法が書いてあるわけではないし、嫌な出来事が全て良いことだと主張しているわけでも無いです。

ただ、自分たちが生活していくうえで必ず直面するストレスを感じた時に、どう対処していく方がより自分にとって良いのか。
どうやったら直面した困難に対処している中で、ストレスの良い点に気付ける能力を身に付けられるのか。

こういうことが書いてある本なんですね。
この本からストレスを原動力にし、自分を成長させてくれる正しい向き合い方を学びたいと思っている方は、是非購入して読んで、アウトプットまでしてみてください!
ストレスによって生じるエネルギーを利用する方法、ストレスを触媒にして思いやりやレジリエンスを高める方法が、たくさん具体的に書いてありますよ。


総合点は90点!かな!


また心理学の本を購入予定なので、読み終えたら記事にしますね!


それでは!
せーの!おつかれー!