おいらの読書日記

読んだ本の感想文とか色々!

#5 【日本再興戦略】落合陽一

こんばんは!
今回読んだのは、「日本再興戦略」という本で、著者は落合陽一さんです!

僕は落合氏の本を読むのは二回目です。前回読んだ本は「超AI時代の生存戦略」です。その個人的な読書感想文もブログに載せてあるので、気になる方はそちらもチェックしてみてください!

落合氏の経歴紹介についても以前のブログで紹介してるので、そちらを参照していただければと思います。

こちら幻冬舎出版で、お値段は1400円(税抜き)です。2018年1月30日初版ですので新しめの本ですね。


本書の概要ですが、
AI、ブロックチェーンなどテクノロジーの進化、少子高齢化、人口減少などにより、世界と日本が大きく変わりつつある。
今後、世界の中で日本が再興するにはどんな戦略が必要なのか。
テクノロジー、政治、経済、外交、教育、リーダーなどの切り口から日本と日本人のグランドデザインを描く。(引用)

とあるように、日本の将来についてどんな成長戦略を取って行こうかね?って感じの内容になってます。


本の構成は大まかに
①欧米と日本の歴史から見た再興戦略とは?
②テクノロジーはどう世界を変えるのか?
③日本が取るべき政治、教育、仕事の戦略とは?
の三つに分けられるのかなと思いました。
前回読んだ本では主に「働き方」についてフォーカスを当ててありましたが、本書はより多岐にわたる分野からの評論が記されてありますね。

読了までは2時間前後くらいだった気がします!

さて感想です。
まずは良いと思った点から。
前回の落合氏の本を読んだ時にも感じたのですが、日本の将来を前向きに、明るいものとして捉えている点がとても良いなと思いました。
世界に先立って起こる急激な人口減少を、逆に日本の強みになる良いことだという意見には、これは新しいなと思わざるを得なかったですね!

またこの本では欧米の定義や日本の定義、それぞれの国民感などを歴史の面から説明したり、幅広い政治の知識や経済の知識から、日本は日本に合った成長戦略をしていこうという内容が書いてあります。
世間のこの本のレビューを見ると、ここの歴史の部分や知識について間違っている内容もあったりするようなので批判もあるみたいですが、僕は逆にこの幅白い知識を縦横に結び付けて論じている点に価値を感じました。

正直僕はまだまだ勉強不足なこともあり、経済学や政治学、受験で使う以外の歴史の知識は持ち合わせていないので、この本に書いてあることがどのように的外れなのか、議論する力がありません。
ですので、この本に書いてあることをクリティカルに読み進めていくためには、自分自身ももっと様々な教養を身に付けるべきだなと思ったんですよね。
そして色々な知識を僕自身が身に付けて、この本に書いてあることにツッコミを入れながら読み進めていくことが出来るようになりたいなと思わせてくれました。


落合氏のこの本における議論の深堀が足りないとか、浅はかな議論でしかない、といった意見も見受けられましたが、そもそもこの本一冊で日本が発展する為の全ての答えを知ろうなんて、その考えの方が浅はかな気がしますよね。
深堀が足りていないと感じる部分があれば、他の本を買ったり、勉強したりして自分自身で教養を蓄えることが大切なんじゃないかなと思いました。
そして個人個人が自分の知識を経横結びつけて、人それぞれの日本再興戦略を持つことが大事なんじゃないかなと思いました。

こういった多方面に勉強の興味を持たせてくれるという点は、この本を読んで良かったと思いました!


逆に良くないと思った点は、前回の本でも同じことを書いたのですが、やはり専門用語の説明が少々雑な点ですね。
今回は専門用語ごとに注釈がつけられていて、読者が分かりにくいと感じるであろう用語に対しての配慮はありはするのですが、注釈が章末にまとめて載せてあるので、本文と注釈のページを行ったり来たりするのが少々面倒でした。

そして注釈で数ページ使うくらいなら、最初から分かりやすい言葉に置き換えた本文にするとか、説明を詳細にするとか、もう少し本文の内容を見直せる余地があったのかなと感じました。
ただ社会人の方であれば日ごろ目にする言葉なので特に注釈を見なくても問題ないと思います。あくまで初学者や学生さんには分かりづらいのかのと思いました。


というわけで、今回の総合点ですが、80点ってところですかね!
今話題の人ですし、世界が注目する研究者ですから、こういう人間の頭の中を覗いてみたい人って思うは一読してみることをおすすめします。


それでは今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!
また次回もよろしくお願いします!
せーの!おつかれー!